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2018-04

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記憶の子供――伸びられるとき

小4のときに塾にやって来た伊藤千晴さん(仮名)は、典型的な「普通の子」でした。
成績は中かちょっと下くらい、明るくあっけらかんとしていて、何となくあの子なら話しやすいかと人が寄ってくるというタイプでした。
勉強については、小5のころ分数の約分・通分が妙に気に入り、一時期そればかり練習していたことがありましたが、基本的に勉強は好きでも嫌いでもないようでした。
一方、彼女と一緒に来ていた近藤優貴さん(仮名)は、同じく性格は明るいもののちょっと優等生タイプで、内心期待していたのですが、残念ながら小6の終わりで塾をやめてしまいました。正直かなりがっかりしたのですが、このころから千晴さんの学力が急に伸び始めました。

中1最初の定期テストが終わったあとのことでした。
中学生くらいだと、自分より多分点が下と思える子と点を比べあおうとする者がよくいるそうですが、その時も、彼女に同じ小学校出身の子が何人も点を尋ねに来たそうです。皆、彼女相手なら勝っているはずと思ったのでしょう。(かなり下位レベルと誤解されていたようです。)
ところがそのテストは全体に高得点で、特に国語は満点でした。
それを知った子は、その後2度と彼女に点を尋ねに来なくなったとか。

なぜ急に彼女の学力が伸びたか、その理由は2つありました。
まず、春休みに小学校総仕上げの薄い問題集を買ってもらって、最後までやり通したこと。
実は小学校のころから、長期の休暇になるつど問題集を家でやっていたようです。
その成果が、中学生になるころに現われてきたのでしょう。

もうひとつは、小学校の終わりごろから、たいへん読書が好きになったことでした。
エンターテイメントだけでなく、『いちご同盟』(三田誠広)のような文学的な小説も好きで結構あれこれ読んだようです。多いときは1日3冊読んだこともあるそうで、この広い意味での「集中学習」が、短期間で学力に結びついたのでしょう。

そして、なにより大きな支えとなったのが、彼女の母親でした。
近所でも有名なほどおおらかな人で、とにかく明るく、細かいことはまるで気にしない性格でした。子供の成績も、悪いよりは良い方がいいという程度で、テストの点がどうでもあまり気にしていなかったらしいのです。
勉強や読書をする気になると、さりげなく支えはしても結果は気にしない。
おかげで、安心して自分のペースで力をつけることができたのでしょう。

さて、その千晴さんも現在中学3年,以前よりも学力・成績ともに高いところで安定していますが、当人は「私は中ぐらい」と言い張り、学年トップレベルを狙う気はまるで無い様子です。高校もどこでも良さそうなことを言ったり、まだ迷っているようです。

小学校の教材にもなっている高見順の詩に、「われは草なり」というのがあります。

われは草なり
伸びんとす
伸びられるとき
伸びんとす
伸びられぬ日は
伸びぬなり
伸びられる日は
伸びるなり

この詩からもっと気負いを抜けば、彼女の心境になるのかもしれません。

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