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2018-09

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記憶の子供――数学にしぼって

中3の春に塾にやって来た服部裕司君(仮名)の成績は、五段階相対評価で1と2が半々という、かなり深刻なものでした。

当時は相対評価でしたから、たとえ全員が努力しても誰かに1や2がついてしまいます。
ですが実際問題として、どの科目も成績が最低に近いとなると、極端な勉強嫌いで刹那的であったり、本人に深い問題があったりすることが多く、塾に来ても成果が出ないまま終わるケースが大半でした。
それらを思い出して憂慮しつつも受け入れ、裕司君は週5回塾に通うことになりました。

勉強が嫌いだから家で全く勉強しないし宿題もしない、すると勉強が全然分らなくなる、するとますます嫌いになる、事情を聞くと、この悪循環に陥ったことが分かりました。
塾で始めはいくつかの科目を勉強していたのですが、間もなく数学だけになり、計算練習が大部分になりました。
私の方から指示したわけではなく、本人が臨んだためですが、おそらく努力の成果がすぐに計算能力の向上として実感しやすかったからでしょう。他の科目をほとんどやらないのですから、私の方は内心かなり焦っていたのですが、勉強嫌いが深刻化した経緯から、無理強いしても良い結果が生まれるとは思えません。とにかく、当人がやる気になったいるものをとことんやらせることにしました。
学校の進路指導で、高校進学は現状では無理と言われたのもこのころでした。

数学だけを週5回2時間ずつ勉強していたのですから、よほど理解が遅くてもさすがに成果が現われてきます。テストの点も少しずつ上がり、1だった数学の通知表は、最後には3にまでなりました。
それだけではありません。
塾で(おそらく家でも)ほとんど手をつけなかった他の科目も、少し遅れていくつか上がり始め、3学期の通知表は2を中心に3が少し混じるくらいにまでなっていました。
当人が自信をつけたのも大きかったのでしょう。結局、受けた高校は私立・公立ともに全て合格することができました。

その後、彼くらいの成績の子も何人かやって来ましたが、やはり大半は成果が出ないままに終わりました。
それらの子は一応真面目ぶって「どの科目も頑張らないといけない」と言うのですが、ほとんど分からない上に大嫌いなのですから、あれこれ少しずつかじるだけですぐに忘れ、結局時間の無駄になるだけでした。
どの子供にもプライドがありますから、中以上の成績レベルの者と同じようにふるまいたいという気持ちは分かります。だから無残な結果に終わったテストについて反省を聞くと、「努力が足りなかった」と言うのですが、その分かってなさぶりに、こちらはため息をつくしかありません。

まんべんなく勉強して良い結果を出すには、ある程度以上の学力が必要です。
その段階にまだ至っていなければ、まずやることをひとつにしぼる。
裕司君の場合はたまたまそうなっただけでしたが、そのために彼は自分なりの勉強法をつかむことができたのでしょう。
勉強法とは、単なる小手先のテクニックのことではないのです。

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