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2018-07

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記憶の子供――きっかけと努力(4)

中2半ばごろから、綾菜さん(仮名)は自分の性格も変えていきました(*)。

(*)


「性格は変らない」と言う人がいますが、それは「気質は変らない」の間違いです。
気質は、性格の中の生まれつきの部分を指す言葉だからです。
参考: カウンセリングルーム「心の相談室with」≫心の金曜日≫性格の変え方

中1あたりまでは人に対する好悪の差が激しく、しかもそれを、わり合い簡単に口にしていました。そのためにずいぶん迷惑した子もいたようですが、ある時期から人の悪口を全く言わなくなりした。「トラブルの原因になるから」というのが本人の弁でしたが、それだけでなく、人のせいにして自分を甘やかすことが、結果として勉強に悪影響を与えることを嫌ったのではないか、少なくとも私はそう推測しています。
また、それまでは深く考えず言葉にしたり行動したりする方でしたし、それが彼女らしい魅力にもなっていましたが、そのころから、言動全般がずいぶん慎重になりました。

全ては勉強と部活に集中するため。まさにそんな様相でしたが、にもかかわらず、テストの順位は220人中30~20番くらいに留まっていました。数学が相当に苦手だったせいもありますが、活字を追ってあれこれ考えるのは、基本的に不得手だったのです。
しかし彼女は、それが分かっていても、ふて腐れることも、諦めることもなく、ただひたすら努力を積み重ねていました。
久しぶりに塾に顔を見せた泉雅弘君(仮名)が、2年ぶりくらいに彼女に会って、
「あんな厳しい顔の子だったっけ? 以前はもっと世間をなめたようだったのに」
と驚いたほどでした。

中3になるころには、小さいころから公言してきた「T高校へ進学」という目的を、「T高校へ推薦入学」に切り替えていました。何回かの模試の結果、入試のようなタイプのテストに弱い傾向があることが分かったからです。
しかし、T高校に推薦で合格するためには、内申点(通知表9科目の合計)が2学期の時点で5足りませんでした(このあたりは五段階評価です)。それを学校の担任に指摘されたとき、彼女は
「だったら次までに5上げます」
ときっぱり言い切ったそうです。
できるかどうか心配する前にまず断言、という彼女の性格は、言動が慎重になったあとも変りませんでした。彼女としては、できると思ったから言っただけのようですが。

そして2学期。通知表の合計は4上がっていましたが、彼女は
「国語が上がっていないのはおかしい。私の計算では、5になっているはず」
と、担当の先生に抗議しに行きました。3年生は1・2学期総合で成績をつけている、今の調子なら次は上がると説明を受け、やっと納得したようです。
3学期には、残る国語も上げ、無事T高校に推薦で合格しました。

高校入学後は勉強と部活の両立でますます忙しくなり、しばらくして塾には来なくなりました。後に母親から聞いたところによると、教師が
「あんな生活だと、普通ストレスがたまるはずだが」
と首を傾げるほどの努力ぶりで、中学以上の成績を確保していたそうです。

「だって綾、頑張っているもん」
と自分に誇りを持っていた彼女は、ストレスにはめっぽう強い精神力の持ち主でもありました。きっと今も、前だけを見つめて努力し続けているのでしょう。

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