言葉の呼応や対応に気をつけよう
作文を添削していると、言葉の呼応や対応が間違っている文にしばしば出会います。例えば「携帯電話の便利さは、持ち運びが簡単で、どこでも気軽に使えることです」のような文です。「便利さ」の接尾語「さ」は、形容詞・形容動詞の語幹などに付いて名詞を作り、「…の状態であること、…の程度であること、…の性質であること」という意味を表わします。つまり「携帯電話の便利さは」は「携帯電話が便利であるという性質は」くらいの意味であり、「持ち運びが簡単で、どこでも気軽に使えることです」という後半の語句に対応していません。直すとすれば、「携帯電話の便利な点は、持ち運びが簡単で、どこでも気軽に使えることです」か「携帯電話は、持ち運びが簡単で、どこでも気軽に使えるため、(たいへん)便利です」くらいでしょう。
【副詞の呼応】
文中である語を用いると、それに応じてあとのほうで決まった語や表現が必要になる場合があります。これを呼応といいます。たとえば「決して」とあれば、あとのほうで否定を表わす「ない」が来なければなりません。
《文例》物理法則に反する事は決して起きない。
「少し」「ゆっくり」「決して」のような、用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾する語を副詞といいます。副詞のうち特定の語は、それを受ける文節に特定の語や表現が必要になります。例えば「決して」は、あとに否定を表わす語(「ない」など)を置かねばなりません。このような副詞には、次のようなものがあります。
副詞だけでなく、「なぜなら」のような原因・理由を表わす接続語も、あとに「…からだ」などの語が必要です。
【【主部と述部の対応】
主語とそれを修飾する文節のかたまりを主部といい、述語とそれを修飾する文節のかたまりを述部といいます。意見文や説明の文、長すぎる文などで、主部と述部が正しく対応していない例をしばしば見かけます。
《誤りの例》私が医者を目指す理由は、多くの人を救いたいということです。
主語に「理由」などの抽象的な語を置くと、主部と述部が不対応になり安い傾向があります。その場合、抽象的な語を主語にしたままで述部を考えても、適切な表現が浮かばないことがあります。先に挙げた例なら、「理由」を主部から取り除いたほうがうまくいきます。
《訂正の例》私が医者を目指すのは、多くの人を救いたいからだ。
文が長いと、主部と述部の不対応が起こりがちです。最大40字程度を目安に、文を短めにしてください。また、抽象的な語や、長い語句を主部として書いてから続きを考えると、不対応が起きやすくなります。述部まで考えてから書くか、書いた直後に見直しをしてください。
【並列表現の対応】
「たり」「やら」など2つ以上の語を並べる並列表現も、決まった対応関係があります。この誤りは作文の添削ではあまり見かけていませんが、「たり」の使い方を誤る場合がありますので注意してください。
《誤りの例》ここで球技をしたり、大声で騒がないでください。
《訂正の例》ここで球技をしたり、大声で騒いだりしないでください。
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言葉に関する問題練習は、『まなびの函 作文添削教室』「言葉の学習」で取り扱っています。作文の添削と合わせてご活用ください。



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【副詞の呼応】
文中である語を用いると、それに応じてあとのほうで決まった語や表現が必要になる場合があります。これを呼応といいます。たとえば「決して」とあれば、あとのほうで否定を表わす「ない」が来なければなりません。
《文例》物理法則に反する事は決して起きない。
「少し」「ゆっくり」「決して」のような、用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾する語を副詞といいます。副詞のうち特定の語は、それを受ける文節に特定の語や表現が必要になります。例えば「決して」は、あとに否定を表わす語(「ない」など)を置かねばなりません。このような副詞には、次のようなものがあります。
| 副詞 | 意味 | あとに来る語の例 |
|---|---|---|
| 必ず | 確実な推量、断定 強い意志、要請 | 用言の終止形 |
| きっと | 確実な推量、強い意志 | …だろう、用言の終止形 |
| たぶん、おそらく | 推量 | …だろう |
| もしかすると、ひょっとしたら | 不確かな推量 | …かもしれない |
| まるで | 類似 | …[のよう]だ |
| 強調 | 否定の意味の語 | |
| あたかも | 類似 | …のようだ、…のごとく |
| ぜひ | 強い意志・依頼 | …したい。…ください |
| どうぞ、どうか | 依頼 | …ください、依頼を表わす語 |
| なぜ、どうして | 理由・原因を問う | 疑問の終助詞(「(の)か」など) |
| いったい、はたして | 疑問 | 疑問を表わす語 |
| 決して、断じて | 強い打ち消し・禁止 | …ない、…するな |
| 絶対[に] | 断定、強い意志 | 用言の終止形 |
| 強い打ち消し・禁止 | …ない、…するな | |
| とても、とうてい 全然、いっこうに | 強い打ち消し | …ない |
| まさか、よもや | 打消しの推量、不可能 | …ない |
| 必ずしも | 一部の打ち消し | …ない |
| もし、仮に | 仮定 | …したら、…ならば |
| たとえ | 仮定 | …ても |
副詞だけでなく、「なぜなら」のような原因・理由を表わす接続語も、あとに「…からだ」などの語が必要です。
【【主部と述部の対応】
主語とそれを修飾する文節のかたまりを主部といい、述語とそれを修飾する文節のかたまりを述部といいます。意見文や説明の文、長すぎる文などで、主部と述部が正しく対応していない例をしばしば見かけます。
《誤りの例》私が医者を目指す理由は、多くの人を救いたいということです。
主語に「理由」などの抽象的な語を置くと、主部と述部が不対応になり安い傾向があります。その場合、抽象的な語を主語にしたままで述部を考えても、適切な表現が浮かばないことがあります。先に挙げた例なら、「理由」を主部から取り除いたほうがうまくいきます。
《訂正の例》私が医者を目指すのは、多くの人を救いたいからだ。
文が長いと、主部と述部の不対応が起こりがちです。最大40字程度を目安に、文を短めにしてください。また、抽象的な語や、長い語句を主部として書いてから続きを考えると、不対応が起きやすくなります。述部まで考えてから書くか、書いた直後に見直しをしてください。
【並列表現の対応】
「たり」「やら」など2つ以上の語を並べる並列表現も、決まった対応関係があります。この誤りは作文の添削ではあまり見かけていませんが、「たり」の使い方を誤る場合がありますので注意してください。
《誤りの例》ここで球技をしたり、大声で騒がないでください。
《訂正の例》ここで球技をしたり、大声で騒いだりしないでください。


言葉に関する問題練習は、『まなびの函 作文添削教室』「言葉の学習」で取り扱っています。作文の添削と合わせてご活用ください。

株式会社小学館『ドラゼミ』は、年中の幼児から小学6年生を対象とした、小学館の通信添削学習です。ドラえもんがいっぱいの教材など、楽しそうな雰囲気が特徴です。


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