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2018-04

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記憶の子供――有名中学に進学して

塾に来てくれた子の中には、不本意なかたちで終わってしまった子も何人かいました。
今日は、その内のひとりの話です。

大菅幸恵さん(仮名)が私の塾に来たのは小6になって間もなくでしたが、国立中学受験のために、N市の予備校にも、すでに小5のころから通っていました。
幸恵さんの母親が受験を熱心に勧めるようになったのは、幸恵さんの兄が原因でした。

彼女の兄は勉強こそ苦手でしたが、大らかな人柄で皆から信頼される好漢でした。
でも母親の目には、「底辺校にしか行けなかった落ちこぼれ」としか映っていませんでした。
妹については、ああいう失敗をしてはいけない、そのためには地元の中学ではなく、有名私立か、せめて国立へ入れなければと、そう決心したらしいのです。
幸恵さんは本来兄に似たタイプだったのですが、その時まだ小学4年生であった彼女は、母の期待を素直に受け入れました。
一方兄の方は、そういう母親の決めつけにも、文句を言わずに黙って耐えていたそうです。

小学校のころは、幸恵さんも母と二人三脚で、限界ギリギリまで頑張っていました。
骨格ががっしりしているため、実際よりも太めに見える子なのに、小6の秋ごろは、睡眠不足で頬がこけるほどやせていました。ダウン寸前まで無理をしていたようです。
そのころはほとんど私の塾へは来ませんでした。
幸恵さんが再びやってきたのは、国立N大付属中学校に合格した後でした。
そこまでは、全て順調でした。

N大付属中学校ともなれば、小学校のころは学年のトップであったような者ばかりです。
元々あまり勉強が好きではなかった幸恵さんにとって、まわりから遅れないよう付いていくのは、相当にしんどいことでした。
母親は、小学校の時と同じように彼女をあつかい、あの問題集を○○ページまでやれと命じたり、時には自分で問題を作って解かせることもありました。しかし、自分なら中学生のことくらい分かっている、と思い込んでいる親が、実際とズレているのに気づかないまま、勉強に具体的に口を出すのですから、幸恵さんが苛立たないはずがありません。
お互いのくい違いは、次第に大きくなっていきました。

3年後、幸恵さんは私立S女子高校に進学しました。
当時、偏差値的にはやや中途半端な位置にあり、お嬢様校として知られている高校でした。
そのころから、彼女は過剰に流行を追うようになりました。
似合う、似合わないなど全く無視して着飾り、本人は化粧のつもりで顔に滅茶苦茶塗りたくって外出するのですから、母親が怒らないはずがありません。
その上あれこれ欲しがるのですから、彼女の家では喧嘩が絶えませんでした。
冷静に状況を見つめるよううながした私の言葉に、この人もしょせん他の大人と同じと落胆したのか、その後塾にも来なくなりました。したがって、その後どうなったのか分かりません。

私はもっと彼女の言葉にとことん耳を傾けるべきでしたし、彼女の母親は、中学生になったところで、子離れをすべきでした。
いや、幸恵さんの兄の良さが評価できなかったというところで、すでに失敗の芽があったのでしょう。

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