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2008-10

読書感想文・書き方(06年)

 以下の文は、私がコメントとして書いた文に手を加えたものです。旧「読書感想文・書き方」は、「読書感想文・書き出すまでの準備」とタイトルを改めました。

【駄目な感想文】
1.あら筋を長々と説明している。
2.読めば誰でも分かる登場人物の感情を、いちいち説明している。
  (例)「メロスは激怒した」と始めに書いてあるのに、
    「この時メロスはとても怒ったんだと思います」
3.あら筋とともに単純な感想がダラダラならんでいる。
  (例)「王はひどい人だと腹が立ちました」「メロスはのん気すぎると思いました」
4.あと書きをそのまま、または少し変えて写した。

何がまずいか、説明する必要はないでしょう。これでは書いている本人もつまらないだけに、規定枚数まで書くのが余計につらくなって来ます。

4の代わりに入賞作をちょっと改造して写すという手もありますが、どっちにせよ盗作です。こう言うと「私の先生は間抜けだから大丈夫」と答える子が多いのですが、仮にも教職でご飯を食べている大人をなめてはいけません。親に手伝ってもらうのもおなじことで、大人と小中学生、入賞レベルの子と平凡な子とでは発想が明らかに違うため、簡単に分かります。

【書き出すまでの準備】
できれば、作品を2回以上読みましょう。1回目はどうしても「それからどうなるか」ばかりに気をとられてしまうからです。そのためにも、以前読んだ本か、あまり長くないものの方が向いています。

作品を2回目に読むときには、できるだけメモをとってください。ノートかメモ用紙に、本のページと行数も記入しながら、思ったこと、気づいたことを書きます。

大きな紙に適当になぐり書きし、関連する項目を線でつなぐ方法もあります。気になった行の上か下に付箋を貼って、必要であればそれにメモしておきます。

メモには次のようなことを書きます。

1.作品中これはチェックすべきだと思った部分
3.1や作品全体について、自分の思ったこと
3.関係のありそうな身近な体験
4.作家や作品についての情報
5.その他何でも関係のありそうなこと

この段階では、分類や内容などあまりこだわらずに、思いつくままとにかくどんどん書いていきます。作文になりそうなほどメモが十分とれない場合、インターネットなどを使って、その作品や作家について情報を集めてください。他の人の考えを知ると、自分の言いたいことが見つかりやすくなります。

なお、太宰治「走れメロス」についてのメモを別ファイルで用意しました。クリックすると、別窓で開きますので、よければ参考にしてください。

● 「走れメロス」のメモ

こうしてできたメモの中から中心となるテーマをひとつ決め、そのテーマにつなげて書けそうなメモをいくつか選びます。

教師として教材研究しているわけではないのですから、間違った読み方でもかまいません。とにかく中心となるテーマを決めて、それに合わせて全体を組み立てていきます。

作文の材料は作品のメモだけではありません。自分の体験や身近な人の体験、本を読んでふり返った自分自身の性格や生き方、その状況で自分ならどうするだろうかという想像なども、読書感想文の材料となります。

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