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2008-10

小論文(論理的な文)を書く視点

「○○について」という課題はあっても、いざ書こうとすると何を書いたらよいか分からない、無理に書いても底の浅い感情論にしかならない、ということあるものです。例えば元ライブドア社長堀江貴文について何か述べようと思っても、「マスコミは勝手だ」と論点がそれたり、好き嫌いに依拠した感情論に終わりがちではないでしょうか。

何を書くか困ったら、特定の個人や特定の出来事だけを見ていないで、目のつけどころを次のように広げてください。

目のつけどころを広げる

書こうとする特定の人物・出来事の周囲をぐるぐる周るだけでなく、過去や未来といった時間的な広がり、近所・地域・日本・近隣諸国・世界といった空間的広がりに視点を移して考えるのです。

例えば逮捕前の堀江貴文についてなら、大正時代の成金や、第二次大戦後間もないころの「光クラブ事件」など、過去の事例にさまざまなヒントが見つかるでしょう。また、米国のここ10年ほどの経済の動きをながめたり、世界というレベルで見た場合の彼の行動の位置付けを考えても、論点があれこれ見えてくるでしょう。ただし「世界=米国」ではありませんから、その点は注意してください。視野を空間的に広げたつもりで、実は別の狭いところにとらわれているだけという失敗を、「知識人」もしばしば犯しています。

このような見方は、「10年後の自分について述べよ」といった課題では特に有効です。「自分の10年後」をあれこれ考えるだけでは、何を書いたらよいか行き詰まってしまいがちです。そのような時にはいったん「10年後の自分」から離れ、
「過去の自分は何に熱中していたか」
「5年後の地域社会はどうなっているだろうか」
「10年後の日本〔世界〕は何か問題となっているだろうか」
と自分をとりまく時間的・空間的広がりに視点を移して考えてください。そしてその座標の中心にいる自分はどうなっているか、どうあるべきか、どうしたいかと考えれば、具体的な抱負も見えてくるでしょう。

自分について考える場合、数十年前や数十年後、世界全体といった大きな範囲に一気に視点を広げると、結局抽象的な題目しか思いつきません。
「親や友人にとって今最大の問題は何か、私に期待しているか」
「自分の所属する学校・会社はどんな方向を目指し、どんな人を求めているか」
など、具体的に少しずつ視野を広げ、移動させて考えるのが大切です。

まなびの函 作文添削教室

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