小論文(論理的な文)の注意点(2) (06.10.13改)
(前回からの続き)
【話し言葉(口語)を使ってはいけない】
「すっごく」「だけど」のような言葉を口語、もしくは話し言葉といいます。作文の地の文(会話以外の文)では避けて、同じ意味の書き言葉にしてください。特に小論文では、話し言葉を地の文で使うと確実に減点されます。以下の表は話し言葉の一例です。
小論文にふさわしくない話し言葉は数が多く、すべてを紹介できません。つい話し言葉を使ってしまう人は、添削でチェックを受けるながら身に付ける方法をお勧めします。
また、次のような文字や語も、小論文では使うべきではありません。
● 正規に認められていない省略
(例)× バイト → ○ アルバイト、× ケータイ → ○ 携帯電話
EU、北朝鮮など、通常略語で表わされる後は可。
● 最低限必要な記号以外の記号。
(例)使わないほうがよい記号 ! ?
使ってもよい記号 句読点(。、) 中点(・) () 「」 『』
● 「ら」抜き言葉
(例)× 食べれる、来れる、見れる
● 絵文字、顔文字
● 意味の良く分からない専門用語
【漢字とかなを適切に使い分ける】
漢字とかなの使い分けについては、拙文「漢字とかなの使い分け・漢字で書く場合」「漢字とかなの使い分け・かなで書く場合」を参考にしてください。
【文章に飾りを入れない】
論理的な文の言葉は数学の証明の記号と同様であり、ひとつの意味や情報を伝えるものでなければなりません。厳密にいえばそのような言葉はありえないのですが、それでも、文芸作品のように読み手によって様々な解釈が可能な表現であってはなりません。
ところが文章のかざり、特に「たとえ」は読み手によって異なったイメージを生みだします。「鬼神のような行動」と言っても、思い浮かべる光景は人によって様々で、ひとつの決まった意味を伝えているとはいえません。
「たとえ」は似たような性質をもつ事物を挙げて想像しやすくする技法ですが、異なる面を切り捨てる乱暴な技法でもあります。論理的な文に想像をしやすくする飾りは必要ありませんし、その中でも「たとえ」は特に非論理的であり、使うべきではありません。
余談ですが、「たとえ」を巧みに使って分かりやすく話す者を簡単に信じてはいけません。論理性をわざと無視している場合がありますから、注意が必要です。
【論理が矛盾してはならない】
あるブログでイギリスのテロに触れて、前半で「このような連中にきれいごと通用しない。力には力で対抗するしかない」と書きながら、最後に「暴力の連鎖を断ち切ろう」としめくくった人がいました。皆殺しにせよという主張でないとしたら、これは論理が矛盾しています。書き捨ての戯言ならともかく、小論文でこのような論理の矛盾をおこしてはなりません。
ところが他人の受け売り(どこかの雑誌で書いてあった言葉をそのまま真似するなど)で済ませる癖がついていると、上記のような矛盾をついしがちです。他人の口真似で語らず、自分で考える習慣をつけておきましょう。
【その他のチェックポイント】
● 原稿用紙の使い方が正しか?
● 誤字・脱字・当て字が無いか?
● 仮名づかいが正しいか?
(例)× 少しづつ → ○ 少しずつ、× こんにちわ → ○ こんにちは
● 呼応の食い違いがないか?
(例)× たぶん雨天に違いない。
● 慣用句などを誤用していないか?
(例)× 「情けは人の為ならず」を「甘やかさない」という意味で使う。
● 慣用句やことわざに頼りすぎていないか?
慣用句やことわざは他人の考えた表現。自分の言葉で語ろうとしないと思われる。
● 感情的になっていないか?
(例)× 「……と聞いて私は驚いた」
● 要するに何を言いたいのか、不明になっていないか?
● 同じ概念を、同じ言葉で書いているか?
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【話し言葉(口語)を使ってはいけない】
「すっごく」「だけど」のような言葉を口語、もしくは話し言葉といいます。作文の地の文(会話以外の文)では避けて、同じ意味の書き言葉にしてください。特に小論文では、話し言葉を地の文で使うと確実に減点されます。以下の表は話し言葉の一例です。
| 話し言葉 | 書き言葉 |
|---|---|
| AとかBとかが | AやBが |
| ……してる | ……している |
| ……だけど | ……だが |
| すごい、すごく | たいへん、非常に |
| とっても | とても、非常に |
| Aだって…… | Aもまた…… |
| ……だし | ……であるし |
| 浮いている | その場にそぐわない、目立つ |
| 何気に | 何気なく |
| 目線 | 視線 |
小論文にふさわしくない話し言葉は数が多く、すべてを紹介できません。つい話し言葉を使ってしまう人は、添削でチェックを受けるながら身に付ける方法をお勧めします。
また、次のような文字や語も、小論文では使うべきではありません。
● 正規に認められていない省略
(例)× バイト → ○ アルバイト、× ケータイ → ○ 携帯電話
EU、北朝鮮など、通常略語で表わされる後は可。
● 最低限必要な記号以外の記号。
(例)使わないほうがよい記号 ! ?
使ってもよい記号 句読点(。、) 中点(・) () 「」 『』
● 「ら」抜き言葉
(例)× 食べれる、来れる、見れる
● 絵文字、顔文字
● 意味の良く分からない専門用語
【漢字とかなを適切に使い分ける】
漢字とかなの使い分けについては、拙文「漢字とかなの使い分け・漢字で書く場合」「漢字とかなの使い分け・かなで書く場合」を参考にしてください。
【文章に飾りを入れない】
論理的な文の言葉は数学の証明の記号と同様であり、ひとつの意味や情報を伝えるものでなければなりません。厳密にいえばそのような言葉はありえないのですが、それでも、文芸作品のように読み手によって様々な解釈が可能な表現であってはなりません。
ところが文章のかざり、特に「たとえ」は読み手によって異なったイメージを生みだします。「鬼神のような行動」と言っても、思い浮かべる光景は人によって様々で、ひとつの決まった意味を伝えているとはいえません。
「たとえ」は似たような性質をもつ事物を挙げて想像しやすくする技法ですが、異なる面を切り捨てる乱暴な技法でもあります。論理的な文に想像をしやすくする飾りは必要ありませんし、その中でも「たとえ」は特に非論理的であり、使うべきではありません。
余談ですが、「たとえ」を巧みに使って分かりやすく話す者を簡単に信じてはいけません。論理性をわざと無視している場合がありますから、注意が必要です。
【論理が矛盾してはならない】
あるブログでイギリスのテロに触れて、前半で「このような連中にきれいごと通用しない。力には力で対抗するしかない」と書きながら、最後に「暴力の連鎖を断ち切ろう」としめくくった人がいました。皆殺しにせよという主張でないとしたら、これは論理が矛盾しています。書き捨ての戯言ならともかく、小論文でこのような論理の矛盾をおこしてはなりません。
ところが他人の受け売り(どこかの雑誌で書いてあった言葉をそのまま真似するなど)で済ませる癖がついていると、上記のような矛盾をついしがちです。他人の口真似で語らず、自分で考える習慣をつけておきましょう。
【その他のチェックポイント】
● 原稿用紙の使い方が正しか?
● 誤字・脱字・当て字が無いか?
● 仮名づかいが正しいか?
(例)× 少しづつ → ○ 少しずつ、× こんにちわ → ○ こんにちは
● 呼応の食い違いがないか?
(例)× たぶん雨天に違いない。
● 慣用句などを誤用していないか?
(例)× 「情けは人の為ならず」を「甘やかさない」という意味で使う。
● 慣用句やことわざに頼りすぎていないか?
慣用句やことわざは他人の考えた表現。自分の言葉で語ろうとしないと思われる。
● 感情的になっていないか?
(例)× 「……と聞いて私は驚いた」
● 要するに何を言いたいのか、不明になっていないか?
● 同じ概念を、同じ言葉で書いているか?


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