小論文(論理的な文)の基本構成(2) (06.10.12改)
■ 小論文の三段構成
200字以下のようなごく短い小論文なら、意見と根拠の2つの段落で十分です。しかしそれ以上となると、読みやすく、説得しやすい構成を考えねばなりません。
原稿用紙数十枚に及ぶのなら、大小さまざまな章を設け、複雑な構成にできます。しかし試験での小論文は多くてもほとんど400字詰原稿用紙3枚以下であるため、できるだけ簡潔な構成でなければなりません。そのために考えられたのが、「序論・本論・結論」という構成法です。
自分が主張したいこと(意見)をどこに書くかによって、2つの型に分けられます。
【意見を最後に述べる型】
〈序論〉必要なら、まず資料の要約(全体の1/6以下)
何について述べるか、宣言する
〈本論〉根拠
〈結論〉自分の意見
【意見を始めに述べる型】
〈序論〉必要なら、まず資料の要約(全体の1/6以下)
自分の意見
〈本論〉根拠
〈結論〉まとめ(提案、代案など)
【意見を最後に述べる型】だと、たとえば「今からC社の炭酸飲料の害について述べる」→「C社の炭酸飲料は糖分が多い」→「だからC社の炭酸飲料をひかえよ」という流れになります。
【意見を始めに述べる型】だと、「C社の炭酸飲料をひかえよ」→「なぜなら、このままでは糖分摂取過多で健康を損なうからだ」→「茶で代用せよ」という流れになります。
一般に【意見を始めに述べる型】のほうが書きやすいかと思います。何を言いたいのかという文章の要点を最初に述べるため、分かりやすい文章にしやすいためです。しかし課題によって、どちらで書くべきかは変わります。また必要に応じて、この2つの型を変形させることもあります。しかし慣れるまでは、2つのうちのどちらかの型にしぼって練習したほうが、早くコツがつかめるでしょう。
■ 根拠の注意
根拠であれもこれもと盛り込みたくなりますが、原稿用紙3枚以下でそんな書き方をすれば、ひとつひとつをただ並べるだけになります。字数の関係でくわしい説明も書けませんから、かえって説得力を失います。
特にこれが重要という根拠ひとつにしぼって、しっかり論じてください。
たとえば「少子化対策には子育て支援が有効だ」という意見に対して、諸外国での成功例や、子育てにおける女性の負担の大きさ、経済的不安などいくつも書きたいことが浮かぶかもしれません。しかしそれぞれをバラバラに書いたのでは、ただ思いつきで言葉を並べたようにしか見えません。諸外国での成功例を中心にするのならそれにしぼって書き、他の要因は省くか、もし書くにしても、諸外国の例に関連付けてさらっと述べるくらいにとどめてください。
■ 小論文を書き出すまでにすること
たとえば「資料文を要約し、少子化の要因とその対策についてあなたの意見を述べよ」という課題が出されたとします。まず「序論・本論・結論」に沿って、簡単に骨組みを書いていきます。
〈序論〉資料文の要約 少子化の要因
〈本論〉それが要因だという根拠(具体例や知識、論理など)
〈結論〉対策
これだけではまだ書けません。そこでもう少し肉づけをします。
〈序論〉
我が国の少子化の原因は、子育ての負担が女性にかかり過ぎている現状にある。
〈本論〉
私の会社に子育て支援制度はあるが、多くの制約により利用が難しい。これは例外ではなく、むしろ一般的。
〈結論〉
会社や事業所に子育て支援制度作りをうながすだけなく、それを監督する機関も設けるべきである。
このように、短い文や語句で要点を書いていきます。自分が分かればよいのですから、単語や記号の組み合わせでメモしてもかまいません。この作業をプロットといいます。慣れるまでは、頭の中だけでなく、とにかくどこかにメモしてください。
試験では下書きを書いている余裕などありません。プロットをまず書き、それにもとづいて小論文を完成させていきます。プロットの段階で、具体的な例をいかに思いつくかがカギです。
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200字以下のようなごく短い小論文なら、意見と根拠の2つの段落で十分です。しかしそれ以上となると、読みやすく、説得しやすい構成を考えねばなりません。
原稿用紙数十枚に及ぶのなら、大小さまざまな章を設け、複雑な構成にできます。しかし試験での小論文は多くてもほとんど400字詰原稿用紙3枚以下であるため、できるだけ簡潔な構成でなければなりません。そのために考えられたのが、「序論・本論・結論」という構成法です。
自分が主張したいこと(意見)をどこに書くかによって、2つの型に分けられます。
【意見を最後に述べる型】
〈序論〉必要なら、まず資料の要約(全体の1/6以下)
何について述べるか、宣言する
〈本論〉根拠
〈結論〉自分の意見
【意見を始めに述べる型】
〈序論〉必要なら、まず資料の要約(全体の1/6以下)
自分の意見
〈本論〉根拠
〈結論〉まとめ(提案、代案など)
【意見を最後に述べる型】だと、たとえば「今からC社の炭酸飲料の害について述べる」→「C社の炭酸飲料は糖分が多い」→「だからC社の炭酸飲料をひかえよ」という流れになります。
【意見を始めに述べる型】だと、「C社の炭酸飲料をひかえよ」→「なぜなら、このままでは糖分摂取過多で健康を損なうからだ」→「茶で代用せよ」という流れになります。
一般に【意見を始めに述べる型】のほうが書きやすいかと思います。何を言いたいのかという文章の要点を最初に述べるため、分かりやすい文章にしやすいためです。しかし課題によって、どちらで書くべきかは変わります。また必要に応じて、この2つの型を変形させることもあります。しかし慣れるまでは、2つのうちのどちらかの型にしぼって練習したほうが、早くコツがつかめるでしょう。
■ 根拠の注意
根拠であれもこれもと盛り込みたくなりますが、原稿用紙3枚以下でそんな書き方をすれば、ひとつひとつをただ並べるだけになります。字数の関係でくわしい説明も書けませんから、かえって説得力を失います。
特にこれが重要という根拠ひとつにしぼって、しっかり論じてください。
たとえば「少子化対策には子育て支援が有効だ」という意見に対して、諸外国での成功例や、子育てにおける女性の負担の大きさ、経済的不安などいくつも書きたいことが浮かぶかもしれません。しかしそれぞれをバラバラに書いたのでは、ただ思いつきで言葉を並べたようにしか見えません。諸外国での成功例を中心にするのならそれにしぼって書き、他の要因は省くか、もし書くにしても、諸外国の例に関連付けてさらっと述べるくらいにとどめてください。
■ 小論文を書き出すまでにすること
たとえば「資料文を要約し、少子化の要因とその対策についてあなたの意見を述べよ」という課題が出されたとします。まず「序論・本論・結論」に沿って、簡単に骨組みを書いていきます。
〈序論〉資料文の要約 少子化の要因
〈本論〉それが要因だという根拠(具体例や知識、論理など)
〈結論〉対策
これだけではまだ書けません。そこでもう少し肉づけをします。
〈序論〉
我が国の少子化の原因は、子育ての負担が女性にかかり過ぎている現状にある。
〈本論〉
私の会社に子育て支援制度はあるが、多くの制約により利用が難しい。これは例外ではなく、むしろ一般的。
〈結論〉
会社や事業所に子育て支援制度作りをうながすだけなく、それを監督する機関も設けるべきである。
このように、短い文や語句で要点を書いていきます。自分が分かればよいのですから、単語や記号の組み合わせでメモしてもかまいません。この作業をプロットといいます。慣れるまでは、頭の中だけでなく、とにかくどこかにメモしてください。
試験では下書きを書いている余裕などありません。プロットをまず書き、それにもとづいて小論文を完成させていきます。プロットの段階で、具体的な例をいかに思いつくかがカギです。


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