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2008-09

得意科目を掘り下げよう

得意科目について、もう少し足しておきます。
なお、以下の文は梶田正巳著『勉強力をみがく』(ちくま新書)を参考にしています。

どの科目も偏り無く勉強しているのに、成績が伸びない。
こういうことが、真面目な性格の子にしばしば見られます
一方、例えば歴史が好きで、平安時代についてとことん調べたりするうちに、いつの間にか群を抜いた学力が備わった子もいます。

ある科目や分野にしぼって勉強することで、まず第1に、それについての深い学力・技能が身につき、自分に対する自信を獲得することが出来ます。
しかし、効果はそれだけではありません。

その能力を得る過程で、「能力の高め方」の知識や能力も、同時に深まります。
どうやったらもっと高度な知識や能力が得られるかと、無意識にせよ常に考え続けているため、勉強法についての知識や能力も、より高度になっていくのです。
その後で他の領域に勉強が移ったとき、すでに自分に合った勉強法を獲得しているため、最初からその領域に取り組むのに比べ、よりスムーズに勉強が進められます。

逆に、実力の伴わないうちに、全ての科目をまんべんなく勉強していたのでは、どれも中途半端になってしまい、「勉強法の学習」のような高度な認識(メタ認識)が得られることはありません。ついには、「私はいくらやっても、ここまでだ」と、自信を失う結果に陥りがちです。<,

あれこれ中途半端に手を出さず、学びたいひとつのことに焦点をしぼる。これをフォーカシング(focusing、集中特化)といいます。
もちろん、フォーカシングの逆をしなければならないことも、特に学校ではしばしばあります。でも、「広い視野を養う」「全人教育」の言葉は美しくても、フォーカシング抜きに高度な能力を身に付けるのは困難でしょう。

苦手科目をほっておいて良いというわけではあませんが、ある科目を集中して勉強するとこで、最も自分に合った勉強法も見つかるのです。

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