お詫びの書き方(1)
本来迷惑をかけるようなミスがあってはならないのですが、責任が大きくなればなるほど、お詫びをする機会も増えてきます。
ます、駄目な例を見てみます。
いつも弊社サービスをご利用頂きまして、誠にありがとうございます。
注文された商品のお届けでお待たせして迷惑をかけ、誠に申し訳ありません。
商品が入荷次第至急発送をさせていただきますので、今しばらくお待ちください。
平素より間違いのないよう尽力して参りましたが、今後弊社一同誠心誠意努力して参る所存です。
今後とも弊社サービスをご愛顧頂けますよう宜しくお願い申し上げます。
ある大手企業の実例をもとに創作した文です。この書き方では書き手が本当に反省しているとは思えません。ビジネスの文章にはほとんどの場合雛型が存在しますが、お詫びまで陳腐な決まり文句を並べて済ませるのでは、なぜお詫びを書くのか考えていないと言われても仕方ありません。
まず文頭で形式的なお礼を述べたりして、やけにのんびりしていています。本気で申し訳ないと思っている時に、こんなノンキな挨拶ををするのでしょうか。
言い訳の後に「弊社全員一丸となって精進」。
大げさなだけで具体的な内容もなく、何も書いていないのと同じです。
最後の挨拶も蛇足以下です。ミスをして迷惑をかけておきながら「今後とも弊社サービスをご愛顧頂けますよう」とは、ずうずうしいにもほどがあります。
そもそも「弊社」ばかりで、誰が詫びているのか全然書いていません。詫びる主体のない詫び状などジョークにもなりません。それとも今回のミスは「弊社」という名前の人に責任があるのでしょうか。
詫び状というと、ついこのような文を書きがちです。しかしこれでは反省の気持ちがまるで伝わりません。
形だけの謝罪。
ちゃんとやってきたつもり。
これからちゃんとやるつもり。
今後ともよろしく。
うっとうしいことは早く終わらせ、自分の気持ちだけすっきりしたい。上の文章からはこんな気持ちがしっかり伝わってきます。これではかえって事態を悪化させるかもしれません。
真面目にお詫びをするためには、次の要素が必要です。
• 反省(私が悪かったと心から罪を認める)
• 謝罪(相手の気持ちをおしはかって謝る)
• 償(つぐな)い(相手の受けたダメージを埋め合わせる)
上の文例では2番目の「謝罪」が形式的で中身がなく、「反省」にいたっては皆無です。これでは「償い」についても、「送ればすむだろ、いちいち細かい文句言うな」と受け取られかねません。
(続く)
※ 上の文は『伝わる・揺さぶる!文章を書く』(PHP新書/山田ズーニー 著)
を参考にしています。
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• ATOK presents 全国一斉!日本語テスト(2月28日まで)
予想外に点数が悪く、驚いた方が多いのではないでしょうか。
(私の点数は秘密です(^_^;))
ちゃんと知っているつもりで、実は間違っていたというケースは、本人が思っている以上に多いのです。(別ブログの拙文「一休の和歌から謹賀新年」)
かといって、少し文を書くたびにいちいち辞書を開くのもわずらわしいですね。
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