漢字とかなの使い分け・漢字で書く場合
他の原則と同様に、漢字とかなの使い分けも、絶対にこうせねばならぬという原則があまりありません。たとえばディスプレイに映す場合と活字にする場合とでは、読みやすさにかなり違いがあるために、同じ原則でくくるのは無理があります。
よってここでは漢字の使い方を厳しくチェックされる小論文を中心に、一般的な作文も視野に入れて漢字とかなの使い分けの原則を説明します。
1981年10月1日に内閣告示された「常用漢字表」に載っている漢字を「常用漢字」といいます。義務教育課程で学ぶ漢字がほぼこれに当たります。「常用漢字表」について詳しく知りたい方は、「国語施策情報システム」から「内閣告示・内閣訓令」→「常用漢字表」へと進んでください。
高校生以上の作文、特に小論文では、常用漢字はすべて書けなければなりません。常用漢字で書くべきところをひらがなにしたら、小論文では原点されてしまいます。
常用漢字表に載っていない漢字でも、必要であれば漢字で書いてかまいません。
常用漢字は「現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示すもの」であり、常用漢字でなければひらがなで書かねばならないわけではありません。
【 固有名詞は漢字で書く 】
固有名詞は、常用漢字に無くても漢字で書かなければなりません。
ただし常用漢字に無い場合は正字で書かなければならず、勝手に略字体にすると小論文では減点されます。たとえば「森鴎外」がこれに当たります。2番目の漢字の左は「メ」では駄目で、正しく「品」と書かねばなりません。「坪内逍遥」の「逍」のように書き誤りやすい字もあるので、普段からの注意が必要です。
【 漢熟語はすべて漢字で書く 】
たとえば「モネの絵をカンショウする」の「カン」が分からないからといって、「かん賞」などと書いてはいけません。「感賞」などと適当に当て字を書くのはもちろん問題外です。
先にも書きましたが、小論文では常用漢字は書けて当たり前です。
漢熟語をかな交じりで書くと幼稚な印象を与えますし、読みにくくなってしまいます。一般的な作文でも、漢熟語はすべて漢字で書くべきです。
これは常用漢字に無い漢字が含まれていても同様です。
「溺愛」「復讐」「拉致」「瞑想」の赤い漢字はいずれも常用漢字にありませんが、これを「でき愛」「復しゅう」「ら致」「めい想」と書いたのでは意味が分かりにくくなります。
試験会場で小論文を書く際、どうしても漢字が思い出せなければ別の語に代えるしかありませんが、それも限界があります。たとえば「拉致事件」を「人さらい事件」と書くわけにはいきません。小論文で受験する人は、漢字検定試験の準二級くらいの漢熟語なら困らないようにしておいてください。
(続く)
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よってここでは漢字の使い方を厳しくチェックされる小論文を中心に、一般的な作文も視野に入れて漢字とかなの使い分けの原則を説明します。
漢字で書く
【 「常用漢字」は漢字で書く 】1981年10月1日に内閣告示された「常用漢字表」に載っている漢字を「常用漢字」といいます。義務教育課程で学ぶ漢字がほぼこれに当たります。「常用漢字表」について詳しく知りたい方は、「国語施策情報システム」から「内閣告示・内閣訓令」→「常用漢字表」へと進んでください。
高校生以上の作文、特に小論文では、常用漢字はすべて書けなければなりません。常用漢字で書くべきところをひらがなにしたら、小論文では原点されてしまいます。
常用漢字表に載っていない漢字でも、必要であれば漢字で書いてかまいません。
常用漢字は「現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示すもの」であり、常用漢字でなければひらがなで書かねばならないわけではありません。
【 固有名詞は漢字で書く 】
固有名詞は、常用漢字に無くても漢字で書かなければなりません。
ただし常用漢字に無い場合は正字で書かなければならず、勝手に略字体にすると小論文では減点されます。たとえば「森鴎外」がこれに当たります。2番目の漢字の左は「メ」では駄目で、正しく「品」と書かねばなりません。「坪内逍遥」の「逍」のように書き誤りやすい字もあるので、普段からの注意が必要です。
【 漢熟語はすべて漢字で書く 】
たとえば「モネの絵をカンショウする」の「カン」が分からないからといって、「かん賞」などと書いてはいけません。「感賞」などと適当に当て字を書くのはもちろん問題外です。
先にも書きましたが、小論文では常用漢字は書けて当たり前です。
漢熟語をかな交じりで書くと幼稚な印象を与えますし、読みにくくなってしまいます。一般的な作文でも、漢熟語はすべて漢字で書くべきです。
これは常用漢字に無い漢字が含まれていても同様です。
「溺愛」「復讐」「拉致」「瞑想」の赤い漢字はいずれも常用漢字にありませんが、これを「でき愛」「復しゅう」「ら致」「めい想」と書いたのでは意味が分かりにくくなります。
試験会場で小論文を書く際、どうしても漢字が思い出せなければ別の語に代えるしかありませんが、それも限界があります。たとえば「拉致事件」を「人さらい事件」と書くわけにはいきません。小論文で受験する人は、漢字検定試験の準二級くらいの漢熟語なら困らないようにしておいてください。
(続く)

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