作文のポイント・たくさん書いて基礎力を(2)
前回文章を書く練習の場としてブログを薦めましたが、これにはただし書きがあります。
ブログジャンキーに参加し、あちこちのブログをランダムに見て気がついたのですが、1回あたり数行からせいぜい10行程度というところが大半です。気晴らしや方言、アフィリエイトが主目的ならそれで十分かもしれませんが、文章の練習としてはこれでは短すぎます。5、6行では5W1Hの一部とぜいぜいひとことの感想しか書けず、何かを論ずるにはとうてい足りません。
とは言っても文章を書くことに慣れないうちは、まず習慣づけをを第一の目標として、長さは二の次とするのが現実的でしょう。どんな立派な方法でも続かなければ仕方ありません。最初は長さにこだわらず、日々の暮らしで目にとまったり気づいたことを毎日書くようにします。
しかしいつまでも5、6行では文章力の養成になりませんので、書くのに慣れてきたら、ある程度の長さを目指してください。例えば受験なら、800字までの小論文に半分しか書けなかったら確実に落ちてしまいます。長すぎるのならぜい肉にあたる部分を削ってより良い文章にできますが、短すぎる文章に無理にあとからつけ足しても、まずロクな作文にはなりません。
800字や1200字など、必要に応じて長さを決め、その9割を下まわらないように書くことをお薦めします。受験であれ賞の投稿であれ、現実に求められる文章にはほとんど字数の制限があるからです
。
400字詰原稿用紙2枚なら2枚に合った、5枚なら5枚に合った構成と内容があるのですが、実際にどのように書いたらよいかは、それなりに書く経験を積まなければ判断ができません。ブログに書く際にあえて字数制限を設けることで、文字数に関する感覚を養おうというねらいです。
1000字ともなるとさすがに毎日は無理でしょうが、4日に1つの文章を必ず完成するなど定期的なノルマを自分に課してください。
内容について、始めはまず書き続けること自体が目標ですから、断片的な感想をならべるだけでも仕方ないでしょう。しかし、いつまでも
このところ朝起きるのがつらい。ったく何て寒さだ。温暖化してるんじゃないのか地球は。そういえば今日はヒキガエルの授業じゃないか。いきなりやる気ゼロ。サボるか?
という独り言では文章の上達につながらず、単なる気晴らしにしかなりません。書くことへの抵抗感が薄れたら、文章にテーマをもたせてください。
ある程度の長さとなるとテーマを見つけるのも簡単ではありませんが、それも練習のうちです。通勤・通学の途中でボーッとするのではなく、何か書くネタは無いか観察をするクセをつけ、常にメモ帳かカードを携帯して書きとめましょう。新聞を読むときも同様です。
以上は、文章を書き慣れるのを第一とするやり方です。作文・小論文で受験する場合の対策としては不十分ですので、それらにあわせた方法が必要です。
前へ・次へ
【よく買われている「作文」の本】
ブログジャンキーに参加し、あちこちのブログをランダムに見て気がついたのですが、1回あたり数行からせいぜい10行程度というところが大半です。気晴らしや方言、アフィリエイトが主目的ならそれで十分かもしれませんが、文章の練習としてはこれでは短すぎます。5、6行では5W1Hの一部とぜいぜいひとことの感想しか書けず、何かを論ずるにはとうてい足りません。
とは言っても文章を書くことに慣れないうちは、まず習慣づけをを第一の目標として、長さは二の次とするのが現実的でしょう。どんな立派な方法でも続かなければ仕方ありません。最初は長さにこだわらず、日々の暮らしで目にとまったり気づいたことを毎日書くようにします。
しかしいつまでも5、6行では文章力の養成になりませんので、書くのに慣れてきたら、ある程度の長さを目指してください。例えば受験なら、800字までの小論文に半分しか書けなかったら確実に落ちてしまいます。長すぎるのならぜい肉にあたる部分を削ってより良い文章にできますが、短すぎる文章に無理にあとからつけ足しても、まずロクな作文にはなりません。
800字や1200字など、必要に応じて長さを決め、その9割を下まわらないように書くことをお薦めします。受験であれ賞の投稿であれ、現実に求められる文章にはほとんど字数の制限があるからです
。
400字詰原稿用紙2枚なら2枚に合った、5枚なら5枚に合った構成と内容があるのですが、実際にどのように書いたらよいかは、それなりに書く経験を積まなければ判断ができません。ブログに書く際にあえて字数制限を設けることで、文字数に関する感覚を養おうというねらいです。
1000字ともなるとさすがに毎日は無理でしょうが、4日に1つの文章を必ず完成するなど定期的なノルマを自分に課してください。
内容について、始めはまず書き続けること自体が目標ですから、断片的な感想をならべるだけでも仕方ないでしょう。しかし、いつまでも
このところ朝起きるのがつらい。ったく何て寒さだ。温暖化してるんじゃないのか地球は。そういえば今日はヒキガエルの授業じゃないか。いきなりやる気ゼロ。サボるか?
という独り言では文章の上達につながらず、単なる気晴らしにしかなりません。書くことへの抵抗感が薄れたら、文章にテーマをもたせてください。
ある程度の長さとなるとテーマを見つけるのも簡単ではありませんが、それも練習のうちです。通勤・通学の途中でボーッとするのではなく、何か書くネタは無いか観察をするクセをつけ、常にメモ帳かカードを携帯して書きとめましょう。新聞を読むときも同様です。
以上は、文章を書き慣れるのを第一とするやり方です。作文・小論文で受験する場合の対策としては不十分ですので、それらにあわせた方法が必要です。
【よく買われている「作文」の本】
スポンサーサイト
コメント
多書=たくさんの書物(広辞苑第五版)
ご指摘ありがとうございます
なるほど、「多書」では変ですね。 今改めて読み返し、「多書で基礎力を」で多読の勧めでも書いたのかと、自分で勘違いをしてしまいました。ご指摘ありがとうございます。早急に直しておきます。
(注) この文は、旧タイトル「作文のポイント・多書で基礎力を」についてのものです。
(注) この文は、旧タイトル「作文のポイント・多書で基礎力を」についてのものです。
コメントの投稿
トラックバック
http://malum.blog5.fc2.com/tb.php/188-57645a71