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2018-10

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記憶の子供――たとえ風は強くとも(3)

(前回より続き)
猛威をふるったアトピーも、高3になると、やっと少しずつ症状が軽くなっていった
そうです。
それでも受験勉強に集中できた期間はかなり少なく、国立ではあっても、いわゆる偏
差値的にはあまり上位とはいえないM大に受かるのがやっとでした。
久しぶりに訪ねてきた恵美さん(その時は大学4年生でした)に大学名を聞いて、彼
女ほど優秀な人がどうしてと首をひねってしまったのですが(浅はかな話です)、彼
女はほとんど時間が無くても、あきらめずその大学に合格できたことに誇りを持って
いる様子でした。

小学生のころの恵美さんは、例えば学校の先生のえこひいきについて、
「他の人がされるのは反対。私がされるのは賛成」
と言って笑っているような子でした。
私が
「でも、先生にえこひいきされると、他の子の反感を買うんじゃないの?」
と尋ねると、
「そうなる前に、『あの先生、大嫌い。あんなことされると、私、友達がいなくなっちゃう』とみんなにさりげなく言います。そういうの得意ですから」
と、いかにも自信がある様子でした。

あのころの彼女は、ちょっとお調子にのっているような、でもそこが魅力でもある子供でした。
久しぶりに会った彼女は、当時の面影を探すのが難しいほどであり、思慮深い大人の女性になっていました。

「トラブルに会わずにあのままどこまでも伸びていった恵美さんにも、会ってみたかったね」
という私の無神経な言葉にも、彼女は
「私も会ってみたかったです」
と答え、穏やかに微笑んでいました。

沢田姉弟が高校2年生くらいのころ、勉強法のことでちょっと相談するために、2人のお母さんに電話したことがありました。
その時、お母さんは、
「あれこれ私がしようとした時期もありましたが、今は2人を信じて見守ることにしています」
と、昔頼りなかったとは思えない、しっかりした口調で話していました。
事情を知らなかった当時は「なるほど、優秀な子の親はこういうものか」と思っただけでした。
でも、悩んでいる我が子の苦しみを代わってあげられない親として、精一杯の言葉だったのでしょう。ご両親も、きっと大変であったろうと思います。

アトピーが完治したわけではないから、今は症状がほとんど出ていなくても、いつか再び以前のようにならないとも限りません。
でも、彼女は、
「やっぱり私は勉強が一番好きですね。このままでは悔いが残りますから、大学院に進んで、、もっともっと勉強したいです」
と、迷い無く静かに語っていました。

会わなくてすむなら、トラブルなど会わないほうが良いにきまっています。
でも、恵美さんは壁に何回も出くわすことで、元来の優秀さに加えて、人間的な深みも備えることができたのでしょう。

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