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2008-10

LD/ADHDについて勉強開始

私の運営する塾はいわゆる補習塾で、江戸時代の寺子屋に近い形で学習を進めています。
学校の勉強を分かりやすくというのが基本的な趣旨であり、学力による入塾制限も行っていないため、「記憶の函の子供たち」にも書いたように様々な子供達がやってきました。利発な子、尊敬したくなるほど人格者な子が来る一方で、学業成績の著しく悪い子、行動や情緒の面で問題のある子も少なからずやって来ます。後者の子達に対して、分かりやすく教えるなどの努力を私なりにしてきたつもりですが、残念ながら成果が出ないまま終わることもありました。

さて、塾には現在LD、ADHDの子がそれぞれ1人ずついます。

 ※ LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥/多動性障害)についての詳しい説明は、例えば以下のページにあります。
 ●LD/ADHDの基礎知識Q&A

前者の子は私の紹介した病院で最近LDと診断され、後者の子は9月から入塾してきました。
こうなると、私流にやりますなどと暢気にかまえているわけにもいかず、LD/ADHDについて、急いで勉強を始めました。
こんないきさつですので、LD/ADHDについて語るにはまだ私自身が初心者過ぎるのですが、それでもいくつか興味深いことがありました。

先に紹介した「LD/ADHDの基礎知識Q&A」のQ9に、次のような一節があります。

多動や衝動などの行動を、単純に消去すべき「問題行動」と見るのではなく、次の発達への原動力と見る視点が必要です。
(引用文を緑色で表示)

「多動や衝動」を別の言葉に置き換えれば、LD/ADHDではない「健常者」の子にも同じことが言えるでしょう。現時点では「問題行動」としか言いようのない行動を、ただ消去しようと努めるのではなく、「次の発達への原動力」としてとらえる。大切でありながら、指導する立場の者がついおろそかにしがちな原則です。「健常者」の子が相手なら、そのあたりをサボっても問題が表面化しにくいと横着を決め込んでいたとも言えるでしょう。何でも「甘え」の一言で切り捨てるなど、その典型です。

また、前回「やる気」を出すのに大切なポイントとして挙げたは、LDに関する説明の中にあった言葉でした。つまり、LD/ADHDの子はそれ以外の子と無関係ではなく、彼らにとって大切なことは、他の子にとってもおろそかにすべきではないのではないか、と思うのです。LD/ADHDの子だと、何が成長に大切かがはっきり見えやすいのではないでしょうか。

さらに、LD/ADHDの子を視野に入れると、受験勉強礼賛主義を唱える者がいかに偏狭であるかが、くっきりと浮かび上がります。自分と似たような者しか見ようとしなければ、考え方も貧しくなる一例でしょう。人ごとではなく、自戒しなければなりません。

まだLD/ADHD等について勉強を始めたばかりですので、いろいろ誤解をしているのかもしれません。もう少しきちんと認識できたら、このブログでも何かの形できちんと採り上げていきたいですね。

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