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2008-10

第二次反抗期が無くなった?

最近私に反抗してくる中学生が、めっきり少なくなっています。

塾に関わりだした20年前は、それはもう大変でした。塾にわざわざやって来ながら、ロクにテキストも開けずにそっぽを向く。とりあえず勉強の姿勢をとっていても、私には冷たい目を向け、何を言っても無視し続けようとする。無理にどうにかしようとすると、大爆発。未熟者が前で下手な授業しているのですから腹も立つだろうと今なら冷静に考えられるのですが、当時はしんどい日々の連続でした。反抗期に関する本も読み、中学生たちと話し合ったこともありました。

ところが、気がつくと中学生(子供によっては小学校の高学年)の反抗期で手を焼くということが、以前に比べてずいぶん少なくなっています。私もずいぶん指導力がついたのかなと良い気分でしたが、だったらもっと生徒が集まってもよさそうなものです。で、ハタと気がつきました。

第二次反抗期が無くなった、というのは言い過ぎにしても、以前のような分かりやすい形では現われにくくなったのではないか?

田舎町の子供たちはもともとのん気な子が多いから、たまたま素直な子が集まったのかもしれません。そう思って、ネットで反抗期について調べてみたところ、次のような記事が見つかりました。

◆産経新聞特集部 YES NO 私も言いたい≫消えゆく反抗期
中学生にとっての家族 ベネッセ未来教育センター

首都圏の中学生を調査したところ、父親との関係は8割近く、母親との関係に至っては、9割近くが「うまくいっている」(「とても」「かなり」「やや」の合計)と答えたのだそうです。これだけで結論づけるのはもちろん性急過ぎますが、中学生から第二次反抗期が消えつつあるというのは、どうやら私の周辺だけの現象ではないのでしょう。

ある中3女子に尋ねたところ、彼女の通う学校では授業の3分前着席が徹底しているとか、いわゆる反抗的態度をひとりでもとると、学年集会など開かれてしまうとか、管理が巧妙化かつ徹底し、反抗すること自体、面倒くさいと億劫に感じてしまうそうです。その一方で、大人が妙に物分良くなっているために(そういう意味では、私も悪い大人の一人ですが)、余計に第二反抗期がストレートな形では現われにくくなっているのでしょう。

では、第二次反抗期とは人の成長にとってどのような意味があるのでしょうか。これについては、次の解説がかなり核心をついていますので、よければまず一読してください。

風のトポスノート 169●象徴的母親殺し

ちなみに、サイト自体の評価については保留としておきます。

いままで居心地の良かった世界との関係を一度壊し、親(特に母親)や権威を体現する大人を象徴的に「殺す」ことで、本当の自我を形成する。この「死と再生の儀式」こそが、第二次反抗期の意味だと、今まで勉強してきた書物や実体験からも言えそうです。

反抗期は自分の本当にやりたいことを見つけるエネルギーをもたらし、深い人間関係を可能にするのだとすれば、ニ−トに代表される昨今の若者の悩みと第二反抗期が少なくなりつつある風潮は、つながりがあるように思えてなりません。

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